BtoBテレアポの常識を覆す!~「サル語」×「ドリブン」で即アポ獲得の秘訣~

SNS、オンライン広告、MAツール…。デジタルマーケティングが普及した今、非効率でストレスフルな手法と思われがちなテレアポ。また、苦手意識を持つ営業担当者も少なくありません。

しかし、特にBtoBビジネスにおいて、テレアポは今なお“最短距離の顧客接点”であり、極めて強力な武器です。

  • 対話だからこそ相手の本音を引き出せる
  • トレンドに左右されない“即効性”がある
  • アウトバウンドだからこそ新たなニーズを掘り起こせる

こうした特徴が、特に中小企業・地方自治体・地域密着型の商材などにおいて強く生きてきます。

「サル語」って何?

“サル語”とは、相手の心に「話を聞いてみようかな」と思わせる言い回しの技術です。

「用件だけを話すのはダメ」「メリットを言えばいいわけじゃない」…そんな悩みを解決するのが“サル語”の考え方。

サル語の8ステップ

  1. 鳴き声(第一声で空気をつくる)
     明るく自然なトーンで名乗り、敵意のない“声の表情”を届ける。「こんにちは、◯◯社の◯◯と申します」など。
  2. 要件キーワード(“何の話か”を即提示)
     相手が話の中身を即判断できるよう、「◯◯の件でお電話しました」と話題を明示。
  3. 相手のことを挟む(共感・認識の共有)
     例:「御社のように◯◯に力を入れていらっしゃる企業様へ…」など。  → 相手に「わかってる感」を与え、警戒を下げる。
  4. 権威性を示す(実績・他社導入・第三者評価)
     例:「すでに◯◯社様や◯◯団体でも活用いただいております」など。  → 社会的証明で信頼を後押しする。
  5. クローズ質問(答えやすい問いで主導権を握る)
     例:「ご担当は◯◯様でお間違いないですか?」など。  → Yes/Noで即答できる質問で、会話を停滞させない。
  6. 提案のきっかけをつくる(〇〇やられてますか?)
     例:「ちなみに◯◯の取り組み、もう始められてますか?」など。  → 相手の課題や興味を“言わせる”設計。
  7. 対話のラリー(状況を深堀し共感を積む)
     例:「なるほど、やっぱり◯◯の部分でお困りですか?」など。  → 会話のキャッチボールをしながら、提案の布石を打つ。
  8. 日程の確保(自然な流れで面談クロージング)
     例:「では、10分ほど資料をご紹介できるお時間、◯日か◯日でいかがでしょう?」  → スマートかつ強引にならない“面談打診”で締める。

この8ステップは、決して“台本”ではありません。

1つ1つの要素が“相手の心理を前提とした会話構造”になっており、順序や省略が変わると反応率が大きく落ちてしまうのが特徴です。

営業の成果を左右する「3つのドリブン」

営業活動の設計において、「なぜ今この話をするのか」を説明できるかどうかが極めて重要です。これを支えるのが「3つのドリブン設計」。

3つのドリブンとは:

  1. イベントドリブン(外部変化に基づく動機づけ)
    • 制度改正、法改正、社会問題、季節、業界動向など
  2. プロダクトドリブン(機能・特徴そのものが価値)
    • 他にはない機能、コスパ、デザイン、UI/UXなど
  3. セルフドリブン(社内の背景・独自性をフックに)
    • 新サービス開始、導入実績、ツール強化、キャンペーンなど

この3軸を掛け合わせることで、“売り込み”でなく“共有”に聞こえるアプローチが実現します。

この3つのドリブンは、テレアポの会話において「なぜ今、この話をするのか」という文脈を作る上で不可欠です。次章では、このドリブンを「サル語」と組み合わせることで、テレアポの効果を最大化する具体的な方法をご紹介します。

「サル語」×「ドリブン設計」の実践フォーマット

“サル語”と“ドリブン”を融合させることで、テレアポの会話設計は次のレベルへ進化します。

ハイブリッド構成例:

鳴き声:「こんにちは、突然のお電話すみません」
要件キーワード:「いま、◯◯の制度改正がありまして…」
相手のこと:「御社のように◯◯な企業様には特に影響があるかと…」
安心感・他社事例:「すでに□□社様では対策を進めていて…」
クロージング:「5分ほど、お話だけでも大丈夫ですか?」

ここに3ドリブンの視点を掛け合わせると、「なぜ今?」「なぜ御社?」「なぜうち?」が一気に伝わるようになります。

よくあるNG例と改善ポイント

NGパターン①:いきなり商品の話をする

→ 改善ポイント:まずは“鳴き声”でつかみ、相手目線の課題から入る

NGパターン②:独自性ばかり語る

→ 改善ポイント:「他社も使っている」安心材料を添える

NGパターン③:「今お時間ありますか?」から始める

→ 改善ポイント:「◯◯の件で少しだけ…」と“要件先出し”が効果的

ドリブン別・営業アプローチ事例

〜現場で刺さる!ドリブン設計パターン〜

本章では、ドリブンメソッドを活かした具体的な営業アプローチ例を紹介します。ここでは、以下2商材に絞ってご紹介します。

ケース①:登録支援機関(外国人材受け入れ支援)

対象:特定技能分野(外食・介護・製造 等)の企業人事担当者
ドリブン:イベントドリブン × セルフドリブン

■ アプローチ例(サル語構成)

「こんにちは、突然のお電話すみません。御社の人材採用について少しだけご相談です」
「いま、出入国在留管理庁の方で“外国人受け入れ管理の厳格化”が話題になっていまして」
「トラブル回避のため、“登録支援機関を使った体制整備”が推奨されている状況なんです」

「実際、弊社では支援記録やフォロー内容を“見える化”する仕組みを整えておりまして…」
「御社のように、現場側のフォロー負担を心配される企業様によく選ばれています」

構成ポイント(サル語): 
鳴き声 → 要件キーワード(制度改正) → 相手のこと(負担) → 他社事例・安心感 → 日程打診

設計意図:
イベント(制度)で注意喚起 → セルフ(当社支援)で解決策提示
=一方的な売り込み感がなく、自然な“相談ベース”へ流れる構成

ケース②:デジタルサイネージ広告

対象:地方自治体・観光協会・商業施設 等
ドリブン:プロダクトドリブン × イベントドリブン

■ アプローチ例(サル語構成)

「こんにちは、観光や集客施策についてお困りのことってありませんか?」
「最近、“観光庁の補助金”で地域プロモーションの強化が推奨されていまして」
「当社では、その文脈に合わせた“屋外サイネージ型の広告プラン”をご提供しています」

「たとえば〇〇市の商業施設では、サイネージ導入後に来訪者数が20%以上アップしました」
「御社のように、観光・地域回遊性を課題視されている組織様には、最初に資料だけでもご案内しています」

構成ポイント(サル語):
鳴き声 → 要件キーワード(補助金) → 相手のこと(地域課題) → 他社事例 → 資料案内・面談誘導

設計意図:
「今なぜ広告か?」をイベントドリブンで補強 → 実績(プロダクト)で信頼感補強
=“話を聞く理由”と“選ばれる理由”を同時に提供

テレアポは最強の営業武器

このように、テレアポは構造とデータを味方につければ最強の営業武器になります。

・「サル語8ステップ」で、相手に「聞いてもいいかも」と思わせる

・ 「3つのドリブン」で、アポイント獲得につながる「刺さる文脈」を作る

・ 相手目線の会話設計で「会ってもいいかも」を引き出し、成果へつなげる

「なんとなく話す」から「戦略的に話す」へ。

もし、テレアポの成果が頭打ちになっている、あるいはこれから強化したいとお考えであれば、今回ご紹介したメソッドはきっと役立ちます。

「サル語を自社の商材に合わせてアレンジしてほしい」「3ドリブンの活用をもっと詳しく知りたい」など、お気軽にご相談ください。

アスレバは BtoB専門の営業代行会社 として、以下のような支援が可能です:

  • 専任のコンサルタントが戦略設計から実行まで伴走
  • トークスクリプトの作成もまるっとお任せ
  • 自社で採用・教育したプロのアポインターが対応
  • “断られない”会話設計とドリブン活用で成果直結

自社でアウトバウンド営業を導入したいけどリソースが足りない。そのような課題をアウトバウンドセールスの専門家が解決します。

シンキカイタクの仕組み


貴社のための専属チームを組成

営業戦略コンサルタント、作業の実行部隊、データアナリストの貴社専属チームを組成します。

最適なターゲットの選定、アピール文言の作成

専任コンサルタントがオンラインでの詳細ヒアリングをもとにターゲットの選定、アピール文言を作成します。

密なコミュニケーション

貴社の営業部隊として密なコミュニケーションを取りながら営業活動を行います。

PDCAサイクルの継続

中間・月次MTGにて振り返りを専任コンサルタントと行います。コンサルタントが次月への改善策を提案いたします。

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